日天
「ふーっ」
兄ちゃんと一緒に風呂の湯船に浸かる。
普通よりは広い浴槽だけど、男二人が入ると
やっぱり少し狭い。
だから、兄ちゃんにもたれかかるような体勢で
入っていた。
沙汰
「そういえば酒を飲んできたんだろ? 大丈夫か?」
日天
「さすがに醒めた」
まさか、母親と顔を合わせる日が来るとは
……
。
人生、何がどうなるかわかったもんじゃないな。
これから一緒に住むって言ってたけど、
果たしてどうなってしまうのか全く想像がつかなかった。