贄の町新聞
戯画

  • 戯画01





大家
「今日から流し始めたコマーシャルだよ」

日天
「俺の事が流れてる……

広間に設置されたテレビに俺の事が流れて、
どう反応すべきか迷った。

俺の身を守る為にとは言え、
自分の顔が出ているのは少し――
いや、かなり気恥ずかしい。

小町
「このレトロな形、懐かしいなぁ」

ココ
「町の……友達の家とかではたまに見かけてたけど、
宿にもテレビなんてあったんだねぇ」

大家
「昭和頃からあるよ。
皆気にしないみたいだからしまっておいただけ」

日天
「へぇ……

娯楽が少ない世界だと聞かされていたから
テレビも無いって勝手に思ってたけど……
電話や照明があるのにテレビが無いわけないか。

「昭和、か。大家さん、キミは一体いくつなんだい……?」

成臣
「椅子は喋らないで下さい」

「アッヒィ!」

あすく
「おい。キモいからまじでヤメろ」

成臣にバールで尻を叩かれ、腰をくねらせ恍惚の表情を浮かべる燈。
そんな二人にドン引きの表情を見せながらも、
自分の部屋に戻らないところを見るとあすくも興味があるらしい。

笑男
「スタパーは? カーチャーンネットワークは?」

成臣
「ニュースとかも見れるんですか?」

大家
「そう言ったものは流れない。そもそも、チャンネルはこの一つしかないしね。
当たり障りない番組は流れるよ」

成臣
……時代劇は?」

大家
「ああ、それなら見られるよ」