贄の町|世界観
    


主人公・日天の迷い込んだ世界

現世に肉体を持ちながら
何らかの理由で意識を失った者たちが住む「宿」と、
現世で死を迎えた者たちが宿を出て暮らす「町」からなる世界。
彼らは皆、精神体。
その身体からは血は流れるものの、
どんな怪我を負っても死ぬことはない。
この世界で過ごす時間が長くなればなるほど、
痛みに疎くなり、結果的にあらゆる倫理・道徳を失っていく。


日天から出る「生」の匂い

日天は、死の概念から遠ざかり、
現世での倫理観や価値観がまったく通じない世界へ、「生身の身体」で迷い込んだ。
つまり、日天は唯一の生身の人間。
その身体から発せられる「生きている匂い」が、
この世界に住む者たちが無意識に抱く生への執着心や羨望をし、強烈に惹きつける。
そして、日天は自身が無自覚に放つ匂いゆえに命を脅かされることになる。


宿について

現世で何らかの理由により意識を失った者たちの
精神が集まり、滞在している下宿。
この世界への入り口でもある。
年季が入った3階建ての木造建築。


宿の住人

宿での暮らしは強制ではないため、
現世へ帰りたいと願えば帰ることができる。
つまり、この宿に「住んでいる」住人は、
現世とは価値観がまったく違う世界に留まることを選んだ者たち。


町について

宿の前にある坂を下った先に、「町」が広がっている。
寂れた商店街や神社、学校、火葬場などがあり、
一見するとノスタルジックな田舎町。


町の住人

町の住民は皆、元・宿の住人。
宿に住んでいるあいだに現世で肉体が死を迎えた者の中から、
この世界の滞在者として選ばれた者が「町の住民」となる。


異形

この世界に巣食う化け物。外見は様々。
日天の匂いに最も強く反応する存在。