日々寝る間も無くガテン系の
バイトを掛け持ちしていた
主人公の日天は、
ある日『喪服の青年』の
後を追って
奇妙な世界に迷い込む。
『宿』に逗留しつつ、
元の世界へ帰る方法を探して
約1年弱――
季節は夏になっていた。
元の世界へ帰る方法は
相変わらず見つからないものの、
『宿』で仲間達と
過ごす日々の中で
この世界での生活に
居心地の良さを感じていた。
そんな非日常の日々の中、
不気味な影に
つきまとわれるようになる。
皆に迷惑は掛けられないと、
誰にも言えないまま
不安な日々を過ごしていた
日天だったが
……。
いつかの陽炎と過ごす、
ひと夏の物語。